患者が自らの意思で、延命処置を行うだけの医療をあえて受けずに死を迎えること。

■用例

・ 末期患者の苦痛を除去し死期を早めることを目的としている安楽死に対して、尊厳死は人間としての尊厳を保って自然な死を迎えようとする目指すべき目標の意味合いを含む概念である。

苦しい生ないし意味のない生から患者を解放するという目的のもとに、意図的に達成された死、またはその行為。

■用例

・安楽死には延命治療をしないで自然な死を迎えるように支援する消極的安楽死と本人の自発的意思を前提として一定の条件を満たした場合に医師が処置を行う積極的安楽死がある。

・消極的安楽死は「人間としての尊厳」に重きをおいて考える場合に、尊厳死と同じような意味で用いられることがある。

・積極的安楽死は日本においては原則として認められていないため、このような場合に医師が殺人罪または自殺幇助罪に問われる可能性がある。

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