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以下の記事は2014年時の記事です。

Vol.08 「小児脳死臓器移植の現在」

15歳未満からの脳死移植は、2010年の臓器移植法改正で可能になって以来4例(2013年12月13日現在)。
 日本臓器移植ネットワークによると、国内で移植を待つ15歳未満は少なくとも延べ80人以上いる。

【1】 2011年4月12日、日本臓器移植ネットワークは、関東甲信越の病院に交通事故で入院中の10歳以上15歳未満の男の子が、改正臓器移植法に基づく脳死と判定されたと発表した。
男の子は交通事故の重症頭部外傷で、病院に搬送された。脳全体の機能が失われた可能性が高いことから、11日午前に主治医や移植コーディネーターの説明を受けた両親ら家族3人が臓器提供に承諾した。臓器移植法に基づく1回目の脳死判定は11日午後8時25分に行われ、2度目の判定は12日朝行われた。入院先の病院の虐待防止委員会が、虐待がなかったことを確認したという。

【2】 また2012年6月、脳死と判定された6歳未満の男の子からの臓器移植が行われた。
男の子は6月14日、改正臓器移植法に基づき、6歳未満では初めて脳死と判定され、提供された心臓・肝臓・腎臓・眼球の移植手術が行われた。
厚労省は厚生科学審議会臓器移植委員会で、ドナーが18歳未満の場合の基準を規定。肺の場合、身長差・血液型・拒絶反応に関係する適合性・特定のウイルスの抗体の有無・白血球の型・臓器出から移植までの時間――の6項目を条件としている。

【3】 2013年に入り、8月9日に長崎大病院で脳死と判定された10歳以上15歳未満の女の子から10日、臓器が摘出され、各地の病院で移植手術が行われた。
提供された臓器のうち肺は東北大病院で30代の女性に、心臓は東京大病院で10代の男の子、肝臓は慶応大病院で30代の女性、膵臓と片方の腎臓は名古屋第二赤十字病院で40代の女性、もう一方の腎臓は長崎医療センターで50代の男性にそれぞれ移植された。

【4】 さらに12月6日、長崎医療センターに入院していた10代前半の男の子が低酸素脳症による法的脳死と判定された。
男の子は事故が原因で低酸素脳症になり、移植ネットの説明を受けて両親ら家族が心臓などの提供に同意。6日午前、法的脳死と判定された。
子どもから提供された心臓は子どもの患者が優先されるため、岡山大病院で10代の少女に提供された。

なお、2013年に実施された朝日新聞のアンケート(小児臓器提供を行う214施設に対して行われ、そのうち159施設が回答)によると、脳死状態になった子どもの臓器提供について検討したのは30施設48件(うち1件が提供に至った)で、検討したものの虐待の疑いを理由に見送ったケースが少なくとも3件あったという。