面接・小論文対策キーワード

二次試験、面接・小論文対策にも使える医療時事キーワード。

以下の記事は2018年時の記事です。

Vol.01 「生命倫理の4原則」

医療現場で倫理的問題に直面したときの解決の指針の一つで、トム・L・ビーチャムとジェイムズ・F・チルドレスによって、「生命医学倫理」(1979)において提示された。

【生命倫理の4原則】
(1)人に対する敬意・人格の尊重(自律尊重、respect for persons)
● 自己決定できる人については、本人の自由意思による決定を尊重する。
● 自己決定できない人(子ども、精神障害者・知的障害者)については、人としての保護を与える。
● 個人情報の保護(2003.5. 個人情報保護法成立)
(2)危害を加えないこと(無危害、nonmaleficence)
● 患者・被験者に危害を加えないこと。
(3)利益・慈恵(仁恵、beneficence)
● 患者・被験者の最善の利益を図ること。[医学研究の場合は、将来の患者のために医学の発展を追求すること。]
(4)正義(justice)
● 人に対して公正な処遇を与えること。
 ※ 相対的正義―同等の者は同等に扱う。
 ※ 配分的正義―利益・負担の公平な配分
● 医療資源(臓器など)の配分(先着順、重症度順、期待される効果順……)
● 被験者の選択
● 被験者と受益者の対応関係
● 被験者の利益・患者の利益
 ※ 補償的正義―被害を受けた人に対する正当な補償
【 生命倫理の4原則とは 】
医療現場で倫理的問題に直面したときの解決の指針の一つで、トム・L・ビーチャムとジェイムズ・F・チルドレスによって、「生命医学倫理」(1979)において提示された。
■用例
ビーチャムとチルドレスによって示された生命倫理の4原則には、自律尊重、無危害、仁恵、正義の4つがあるが、これに当てはめて考えると   つの問題点がある。

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