願書の書き方セミナー

志望理由は何を書けばいいの?-願書の書き方-

失敗しない願書の書き方をレクサスが伝授します。

願書の志望理由欄は学校によって大きさが違います。一言で表したい時、文章でまとめなければならない時、様々なケースを想定して、失敗しない願書の書き方をレクサスの沼山副代表が解説しました。

2016年度「願書の書き方セミナー」は2016年11月27日開催です。

開催日時 2015年10月11日(日) 14:20~15:00
開催場所 レクサス教育センター
(渋谷区文化総合センター大和田10F)
参加費 参加費無料 ※事前予約不要

ここでは願書の書き方セミナーでお伝えした内容のダイジェスト版をご紹介します。

 

願書の重要性

大学にとっての受験生に関する情報源は、
  ①出身校による調査書
  ②願書
  ③入試得点
  ④小論文
であり、これらを使って2次面接を行う。したがって、2次試験は願書の作成から始まっていると言える。

医師・医学部志望理由

「自らの意志で進路を決めた。」ということをはっきりと示すことが重要であり、「身内や知人から勧められ、それがきっかけとなって医師になる決意をした。」といった「きっかけ」だけでは不十分である。

次に、「なぜ医師なのか」を自分の言葉で述べること。
いくつか例をあげてみると、

①身内や自分が患者であった時に考えた理想の医師像を自分で実現するため。

②医師不足の地元に貢献したい。

③発展途上国などで、きちんとした医療サービスを受けられない人たちのために医師になりたい。

などが挙げられる。

医師・医学部志望理由の例

医師である祖父と父が人々から信頼されている様子を幼い頃から見て育ち、医師という職業に漠然とした憧れを感じていました。その医師を将来の職業にすると決意したきっかけは高校1年のときの職業体験でした。この職業体験は授業の一環として行われたもので、医師、看護師の方々が入院している患者さんを見回るときに一緒に回るものでした。そこで目にしたものは、患者さんが医師や看護師を見るときの安心し、信頼した眼差しでした。患者さんにとっての医師という存在は、信頼することができ、診てもらえれば安心できる存在でした。私も病気や骨折で入院したり、手術を受けたことがあります。そのときに私の話を聞いてくれて、現状と治療の方法をわかりやすく説明してくれた医師のおかげで本当に安心することができました。そして、今までは助けてもらう側にいましたが、今度は人の役に立つ側に立ちたいと強く思いました。また、「感謝されるから医師をしているのではない。困っている人がいるから医師をしている。この思いが大切だ。」と父から聞かされました。私は、患者さんの苦しみがわかり、患者さんから信頼され、安心される医師になり、苦しんでいる人々の役に立ちたいと考え、医学部への入学を志望します。(517字)

本学志望理由

本学志望理由を書く際の基本的な考え方として、

①私はこんな医師になりたい。貴校には○○○○○がある。○○○○○を使って目標とする医師になりたい。よって入学を希望する。(○○○○○:その大学の特色など)

②合同説明会やまるごと相談会などで大学の職員の方と面談し、受験を勧められたことや、そのときに聞いた話(先生方が教育熱心、教育設備が充実など)を志望理由にする。

③オープンキャンパスに参加した場合には、そのときの大学の対応、大学の雰囲気や環境などを志望理由に活用する。

などが挙げられる。

本学志望理由の例

核家族化、少子化がさらに進むであろう将来において、子育てに対して地域の果たすべき役割はますます大きくなるものと思います。私は小児科医になり地域医療に貢献するとともに、専門知識を活かし、多くの人々とともに子供を取り巻く環境作りにも貢献したいと考えています。この目標を達成するためには、専門知識はもちろんのこと、心身ともに健全で、しっかりとしたコミュニケーションの取れる人間になることが必要であると考えます。医療系総合大学の貴学で、他学科の人々と交流を持ちながら研鑽を積むことによって、協調性、コミュニケーション能力、問題解決能力を高め、良き医療人になりたいと考えています。(285字)

最後に 書き方に関する注意点

願書にあった、直すべき例。

Ⅰ.箇条書き風

「地元・○○県のために役立ちたい」「医療に貢献したい」「人を救いたい」という思いから●●医科大学を志望。また、オープンキャンパスや学園祭で感じた大学や学生さんたちの雰囲気も、自分に合っていると感じた。
全国でもトップクラスの人気を誇るほど研修医制度もよいため、医師として働くにも素晴らしい大学だと考える。したがって貴校への入学を志望します。

ただ、志望理由を羅列するだけでは、なぜ志望するのかは伝わらない。



Ⅱ.重ね文字

私は毎日が勉強になり、毎日が成長できるような毎日を過ごしたいと思っています。医療という現場で色々な人と、色々な症状を持つ人たちと接することにより、自分自身が大きく成長できると思いました。○○大学の大学病院における現場で、毎日成長していけたらと思っています。



Ⅲ.独りよがりな考えで、言おうとしている意味が伝わらない。

私は人を「治す」よりも人を「直す」医師になりたい。

「治す」と「直す」を使い分けているつもりになっているが、独りよがりであり、読む人には理解できない。



Ⅳ.文の捻じれ(主部と述部が相合していない)

「私が育った環境は、父が寝食を忘れ患者さんを治療していました。」
「私が医学部を目指した理由は、小さいころ入院をしていてとても不安でした。」

文の主語が判然としない。



Ⅴ.一文が長い

核家族化、少子化がさらに進むであろう将来において、子育てに対して地域の果たすべき役割はますます大きくなるものと思い、私は小児科医になり地域医療に貢献するとともに、専門知識を活かし、多くの人々とともに子供を取り巻く環境作りにも貢献したいと考えたので、この目標を達成するために、高い医療技術だけでなくコミュニケーション能力の向上に力点を置いている貴学にて、是非とも研鑽を積みたいと考えています。(195字)

一読して読みづらい。読点を省き、句点を入れるべきである。



Ⅵ.標準字体の使用。

たとえば「ク」と「ワ」、「シ」と「ツ」など、誤記・誤読しやすい文字に十分注意して書くこと。(入試要項にその旨書かれている大学もあります)




本年度もたくさんの方にお集まりいただきました。
 

具体例を出しつつ、書くにあたって気を付ける点や
文章の組み立て方などを詳しく解説いたしました。

資料をもとに皆さんメモをとっています。

実際の願書を使っての注意点の説明もありました。