レクサス どっと読む
レクサス どっと読む

中学・高校時代こそ、本を読むべき時。

とくに、中高一貫の中学生。高校入試がないというメリットを生かさないのは、もったいなさ過ぎます。

「中高生、ひまさえあれば本を読むべし」……レクサスからの提言です。

どっと読む4冊目:『空の中』有川 浩(ありかわ ひろ)著 角川文庫

土佐の高校生・瞬(しゅん)は、ある日浜辺で「訳のわからない生物」を拾う。

その日、自衛隊のパイロットである父親は、高度2万メートルの空域で爆発炎上死を遂げていた。

いきなり父の死に直面した瞬は、父の携帯を鳴らす。出る人はいないと知りながら。

ところが、出てしまうのである、「なにか」が……

 ◇  ◇  ◇

直視できずに現実から逃避しようとする、父を亡くした息子。

その彼がこのままじゃいけないとわかりながら、当たり障りのないことしか言えない、幼なじみの女の子。

それがやがて、日本全体を巻き込んで……

 ◇  ◇  ◇

「いっぺん間違ったことを正解にすることはできると思う?」

「そらぁ、無理よ」

宮じいはあっさり言ってのけた。

「ごまかそうとすればするほど、後の揺り戻しはひどうなるわね」

「じゃあ、間違ったらどうしたらえいと思う? 間違ったら、もうどうしようもないが?」

佳江(かえ)が唇を噛むと、宮じいはゆっくりと続けた。

「間違うたことは間違うたと認めるしかないがよね。辛うても、ああ、自分は間違うたにゃあと思わんとしょうがないがよ。皆、そうして生きよらぁね……」

 ◇  ◇  ◇

多言を弄するよりも、文庫版解説の新井素子さんに締めていただきましょう。

『いい話なんだよ、ほんとうに、これは。

(中略)

うん、導入部がとっても魅力的で、その後の構成もすっごく引き込まれる、キャラクターがよくって、笑えて、“痛く”って、泣けて、舞台設定までが魅力的。

全開で、書けるな、この文句。

     ☆

読め。

面白いから。』

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