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思考力育成のポイントは言語能力の向上にある!!
「国語力」を重視するレクサス教育センター
医学部と東大をはじめとする難関大学受験に目覚ましい合格実績を上げているレクサス教育センター。一昨年からは、「理系こそ、国語力を」という方針の下、中学生向けに日本語の言語力を養う授業を取り入れ、大きな話題を呼んでいる。そんなレクサスで教鞭を執る渡辺龍吾氏とムジーブ・カーン氏に、「国語力」をテーマに語り合ってもらった。
渡辺 龍吾 先生 レクサス教育センター
教務主任・英語教科主任
渡辺 龍吾 先生
(東京大学法学部卒)
英語・国語(言語)・社会担当
ムジーブ・カーン 先生 レクサス教育センター
ムジーブ・カーン 先生
(ハーバード大学修士卒・ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校卒)
英語担当
 
世界各国の言葉を学習難しい日本語の文法
渡辺先生(以下渡辺) カーンさんはニューヨーク生まれでしたよね。
カーン先生(以下カーン) はい。2歳のときに父の仕事の関係で南部に引っ越しましたが、9歳のときにまたニューヨークに戻りました。私の父はインド出身のエンジニアで、大学院に入るためにアメリカへ来たのです。
渡辺 家庭では何語で話していたのですか。
カーン 私は英語、両親はウルドゥー語です。
渡辺 ハイスクール時代はどんな生徒でしたか。
カーン 優秀な生徒でしたよ(笑)。3年生の途中で郊外の学校へ転校したのですが、第1外国語として選択したスペイン語と数学、社会学は、一つ上の学年の上級クラスに入れることになり、スペイン語は取れる授業がなくて4年生まで待ちました。その間、フランス語、イタリア語の授業を取ったり、近くの大学の単位を取ったりしていました。いろいろなことをやり過ぎましたね(笑)。
渡辺 龍吾 先生
渡辺 大学はどちらへ?
カーン ほかにも行ける大学はあったのですが、近かったのでニューヨーク州立大ストーニー・ブルック校に通いました。
渡辺 日本語に興味を持ったのは大学生のときですか。
カーン 願書には「ドイツ語・アラビア語・中国語を勉強したい」と書いたのですが、アラビア語は講座がなかったし、中国語は街で耳にすると聞き取りが難しいと思いましたし、ロマンス系の言語には飽きていたので、それ以外で残っているのは日本語だけでした。日本語は、テレビで吹き替えなしのアニメを見たことがあり、聞きやすい言語だと思ったのです。しかし後から考えると、文法は日本語のほうが難しく、中国語のほうが英語に似ていたので、失敗だったかも…(笑)。でも、日本語を副専攻にして2〜3年勉強してみると、両親の話すウルドゥー語に似ていることがわかってきました。
渡辺 述語が最後にくるなど、語順はそっくりみたいですね。ところで、その後、ハーバードの大学院で学んだのですよね。
カーン 大学の卒論で中世アラビアの医書に関するものを書きました。医学史に関心があり、ハーバードを選んだのは日本の医学史に関する講座があったから。そこで日本語の文語と現代中国語と中世アラビア語を猛勉強したのです。
母国語の文法は学校では教わらない
渡辺 日本へ来たのはいつですか。
カーン 最初に来たのは、大学卒業後。3カ月間、日本語学校に通って勉強しました。大学院を終えて修士の学位を取った後は、日本語・中国語のできる人向けの就職活動の場があり、行ってみたら、日本のある会社に気に入られて、「国際営業マン」ということで就職することになりました。ただ、リーマンショックがあったりして、学問のほうがいいかなぁと思ったので方向転換し、いまはレクサス教育センターで働きながら東大の大学院で勉強しています。
渡辺 レクサスで感じたことは?
ムジーブ・カーン 先生
カーン 最初、「英文法を勉強してください」と言われ、驚きました。母国語の文法を勉強するなんて、考えたこともなかったですから(笑)。でも、確かに、生徒から質問を受けて「間違っています」と答えても、「どうして間違っているの」と聞かれると、どうしてだかはっきりとわからない。だから、勉強しました。そうしたら逆に、日本語・アラビア語・中国語の文法もわかってきました。文法は大事ですね。文語文法を学んだら現代日本語の文法もわかりましたし……。また、大学時代に「異文化交流」でいろいろな人たちの前で発表する機会を数多く持ったのですが、そのときはどういう言葉を使ってどう表現すればいいか、ずいぶん悩みました。でも、レクサスで英文法を勉強したら、そこもわかってきたのです。やはり、母国語の文法をきちんと勉強しないとだめですね。
渡辺 カーンさんに限らず、レクサスで教えるネイティブの講師は必ず、英文法を勉強することになっているのですよ。なぜなら、使っている言葉がどういうルールに従って話されているのかということを、意識しない人がほとんどだからです。
 
言語力を養えば思考力そのものがアップする
渡辺 レクサスが、「国語力を養うことが大切だ」と考えるのは、ほかの教科を学ぶにも国語力の有無が大きな影響を及ぼすからです。例えば、日本人が受験のために英語を学ぶときは、「日本語を英語に、英語を日本語に」というプロセスが必ず必要とされます。そうなると、両方の言葉を知らなければ、正しく置き換えることはできません。「英語は英語として理解できるようになりなさい」とよく言われますが、それだけでは入試は受からないのです。また、コミュニケーションの手段として英語を学ぶ場合でも、英語だけでなく日本の言葉をきちんと知っていないと、考えが正しく伝わりません。つまり、外国語を習得するには、日本語の仕組みを理解し、正しく論理的に考えて読み書きする力、「国語力」が不可欠になるのです。 しかし、学校では、それを学ぶ機会がほとんどありません。なぜなら日本の学校で学ぶ「国語」は文学が中心で、国語学ではないからです。古典の場合は大学の入試科目にあるため文法の勉強もしますが、現代国語の文法は、中学のときに少しやるくらいです。
カーン それはアメリカでも同じです。先ほどお話ししましたように、私はアメリカの学校でスペイン語を学びましたが、「きょうの授業で学んだところは、英語の仕組みと同じかな」などと比較して、英語の文法も何となく理解したといった感じでしたね。
渡辺 それから、学校では作文を書かされることはあっても、作文の書き方はきちんと教えてくれません。どういうときに段落替えを行うのか、段落と段落の接続詞に何を使うのか。間違えた漢字は直されるかも知れませんが、文章の書き方のルールは教えてくれないのが実情です。これでは、自分の考えを相手に正しく伝えることはできません。
 そこでレクサスでは中高一貫校コースに「言語」の科目を設け、文章の書き方も実際に指導しています。例えば、句点の打ち方や、修飾する文節の順番はどういう順がわかりやすいかなどを学習するほか、自分の考えをまとめるトレーニングをします。また、新聞各紙の社説を並べて読ませ、違いはどこにあるか読み取らせ、どう考えるかを発言させたりもします。こうした学習は、思考力そのものを養うために大きな意義があると考えています。
国際舞台で活躍できる人には考えを言葉で表す力がある
渡辺 ところで、日本の学生と接してみて、カーンさんの印象はいかがですか。日本の学生に足りないものは何だと思いますか。
カーン 日本の学生といってもいろいろな人がいますから一概には言えませんが、強いて挙げれば思考力でしょうか。これは、自分の考えを言語で表現する力といってもいいかも知れません。知識はあっても、その知識に対する自分の考えを分析して、述べる力が足りないということです。国際舞台で活躍するには、そうした思考力をまず養う必要があると思います。
渡辺 そうですね。あと、日本の学生には、教わった通りの見方しかできない人が多いと思いますよ。例えば英作文で、「in a taxi」とすべきか、「on a taxi」とするか迷ったとします。これを「taxiならonではなくin」とマル暗記するのではなく、「包まれている感じのときはin、板にくっついている感じのときはon。だから『on a taxi』だとバスみたいに大きなtaxiか、天井のない板みたいなtaxiになってしまう」と考えてみたほうがよいですよね。「on は、だめ」と決めつけて疑問を持たないようでは、考える力はなかなか育たないでしょうね。
カーン 私は、物事を柔軟に見る力を養うためにも、言語の力がとても大事だと思います。言葉の使い分けが厳密でない人にとって、例えば「私はアメリカ人です」と言うのと「私はアメリカ出身です」と言うのは大差ないかもしれませんが、じつはまったく違います。私は相手の言いたいことをきちんと理解したいので、「それは、これこれ、こういう意味ですか?」と確認するための質問をよく相手に投げかけます。すると、「どうして、そんなに突っ込むの、からかっているの?」なんて怒り出す人もいます。自分の言葉の重さをあまり考えていない人というのは、日本にもアメリカにもいますね。
渡辺 言葉の知識があいまいなのでしょうね。言葉というものをもっと大事にすべきです。レクサスでは、「言語」にとことんこだわって、皆さんの思考力を伸ばしていきたいですね。

>> レクサスの「言語」とは何か。
――中学時代こそ,「言語としての日本語」を正しく学ぶべき時期

>> What's 「言語」?詳細版。
――レクサス独自の科目「言語」とは何か――5回にわたって詳しくご紹介します。