What's 「言語」?
What's 「言語」?
What's 「言語」? 第1回 「作文ルール(1)」
レクサス独自の科目「言語」とは何か――何回かにわたって詳しくご紹介しましょう。
 第1回は、作文ルール「係る言葉は長い順」を取り上げます。
 「言語」の主要単元に「日本語の作文技術」がありますが、そこで学ぶルールの1つです。
「係る言葉は長い順」
=「2つ以上の語句(1文節、あるいは文節のかたまり)が1つの語句に係る場合、長い方を先に置くべし」
 次の例を見てください。
■ われらは、いずれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであって、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従うことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立とうとする各国の責務であると信ずる。(日本国憲法前文より。現代仮名遣いに直してあります)
 「われらは」と「いずれの〜責務である」の2つが「信ずる」に係りますが、短い方を先に置くと、係る言葉との間が遠すぎて、「われらは、どうするんだ?」という疑問を抱いたまま読み続けることを強いられます。
 ここは長い方を先に置いて、
■ いずれの国家も(中略)責務であると、われらは信ずる。
 とした方が、明確になりますね。
 授業では、新聞記事などの文章を添削して、応用練習をします(おかしな文は意外に多いので、材料には事欠きません)。
 たとえば、某新聞2009年5月の記事より。
■ 自転車で今年12月に行われる地球温暖化防止の国際会議(COP15)をPRする「COP15サイクリングツアー」が23日、東京都内の各区役所をスタート。神宮外苑絵画館前をめざし、約1000人の参加者が走り抜けた。
 「PRする」に係る言葉が、「自転車で」と「今年12月に行われる地球温暖化防止の国際会議(COP15)を」の2つあり、そのうち短い方を先に書いてしまったため、おかしなことになりました。
 「PRする」に係るはずの「自転車で」が、「行われる」に係るように読めてしまいます。まあ、常識的に、自転車で会議が行われる筈はありませんが(笑)。
 ともあれ、次のように「自転車で」を「PRする」の直前に置けば、常識を持ち出す必要もなくなります。
■ 今年12月に行われる地球温暖化防止の国際会議(COP15)を自転車でPRする「COP15サイクリングツアー」が23日、東京都内の各区役所をスタート。神宮外苑絵画館前をめざし、約1000人の参加者が走り抜けた。

[第1回作文ルール(1)]

 第1回は、作文ルール「係る言葉は長い順」を取り上げます。

 「言語」の主要単元に「日本語の作文技術」がありますが、そこで学ぶルールの1つです。

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[第2回作文ルール(2)「読点を打つとジャンプする」]

 読点「、」には「係り受けをジャンプさせる」という働きがあります。

■ 銭形警部は笑いながら逃げるルパンを追いかけた。

 という文について考えみましょう。

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[第3回日本語の現在(1)「ラ抜き言葉」の拡大]

 まずは、次の文をご覧下さい。

■その時間には来れません。なので、待っててもらっていいですか?

 どの程度、違和感を感じたでしょうか。

 「全く感じない」という方は、時代の最先端を走っています(笑)。

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[第4回 日本語の現在(2)「なので」と書いてはダメなのです。]

 前回の例文再掲。

■その時間には来れません。なので、待っててもらっていいですか?

 今回は、「なので」と「もらっていいですか」を取り上げます。

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[第5回 英文和訳は「和作文」]

  まずは、「大統領選立候補検討中か」と報じられた時のオバマさんの発言から。

■ I am not sure anybody is ready to be president before they are president.

 「この文を日本語に訳してみてください」と言われると…

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>> レクサスの「言語」とは何か。
――中学時代こそ,「言語としての日本語」を正しく学ぶべき時期

>> What's 「言語」?詳細版。
――レクサス独自の科目「言語」とは何か――5回にわたって詳しくご紹介します。