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医学部二次試験、面接・小論文対策にも使える医療時事キーワード

以下の記事は2016年時の記事です。

Vol.03 「iPS 細胞(人工多能性幹細胞)」

人の皮膚細胞などの体細胞に複数の遺伝子を導入してつくられ、ES細胞と同様にどのような組織や臓器の細胞にも分化することができる万能細胞のこと。自分の細胞から分化させた臓器や生体組織であるから、殆ど拒絶反応を起こさないで生着するといわれている。よって免疫反応の機能を損ねずに、通常の日常生活が営める利点がある。iPS 細胞は癌化する危険性を持っていて問題になっていたが、現在この課題は解決されつつあり、200 種類以上ある体の細胞を作製できるこの細胞に期待が集まっている。しかも成体となる可能性のある受精卵を破壊することなく作製できるため、倫理面での問題をクリアできるといわれている。ここで押さえておきたいのは、再生医学や移植医療への貢献度の高さである。臓器移植でも、レシピエント( 臓器需要者) 数に比してドナー( 臓器提供者) 数が絶対的に不足している現状がある。【心停止後臓器提供】を無暗に推し進める訳にもいかないため、iPS細胞の研究の進歩と発展に心から期待する以外には今のところ手立てが無い。

ところがiPS細胞もまたES細胞と同様に【クローン胚】へのアプローチには厳重な規制が敷かれている。創薬の面でも再生医療の面からも良いこと尽くめではあるが、やはりヒト・クローン胚による万能細胞作製にはまだまだ多くの問題点と不安な要素が山積しているということである。しかし、野菜や穀物などの品種改良などへの応用には既にアプローチされ始めていて、これからも天候異常などによる食糧難危機などを乗り切る対策に利用されるであろう。