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医学部二次試験、面接・小論文対策にも使える医療時事キーワード

以下の記事は2011年時の記事です。

Vol.09 「B型肝炎訴訟和解へ」

乳幼児期の集団予防接種の注射器の使い回しでB型肝炎ウイルスに感染したとして、国を相手取り損害賠償を求める集団訴訟を起こした全国原告団は22日、東京都内で総会を開き、札幌地裁が示した和解案を受け入れることを決めた。国も受け入れる方針を決めており、10地裁で原告630人に広がった訴訟は和解が成立する見通しになった。

札幌地裁は「厚生行政上の過誤による被害の救済策」として、肝がんや肝硬変、慢性肝炎を発症している患者や亡くなった人に症状に応じ3600万~1250万円、症状が出ていない持続感染者に50万円と検査費用などを支払う和解案を示していた。

「B型肝炎とは」

HBV(Hepatitis B Virus:B型肝炎ウイルス)の感染による肝炎をB型肝炎と呼ぶ。

B型肝炎には、成人が初めてHBVに感染して発症した急性B型肝炎、B型肝炎ウイルス持続感染者(HBVキャリア)が発症して急性増悪した場合、さらには慢性B型肝炎などがある。

慢性肝炎が進展し、肝臓の線維化が進んだ状態が肝硬変で、このような人の肝臓には肝がんが発生することがある。

ただし、HBVの場合は、肝硬変になっていなくても肝がんが発生することもあり、注意が必要。

患者・キャリアは全国に130万人いると推定されている。

「訴訟の論点」

B型肝炎ウイルスが発見されたのは1973年だが、注射針を使い回したり、注射針を取り替えても、筒を換えないまま回し打ちをしたりすると、肝炎が蔓延することは戦前から知られていた。

このような「血清肝炎」を防止するために、一般の医療機関においては、一人ずつ注射針・筒を換え、洗浄の上15分以上煮沸するなどの消毒がなされていましたが、厚生省は、このことを十分に認識していたにもかかわらず、費用やわずかな手間を惜しんで、1988年ころまで回し打ちを黙認し続けてきたことについて、国の責任を問うもの。

「B型とC型」

B型肝炎はHBV、C型肝炎はHCVに感染して生ずる。主な相違点は、

①C型肝炎は、感染してから慢性肝炎、肝硬変、肝がんといった病気になりやすいのに比べ、B型肝炎はこうした病気にならないことが多い。
②B型肝炎の方が感染力が強い。

ということが挙げられる。C型では、「フィブリノゲン製剤」等による薬害が問題となっている。

「フィブリノゲン製剤とC型肝炎」

日本では1964年にフィブリノゲン(血液凝固第Ⅰ原因)製剤が承認され、止血剤として使われたが、米国では肝炎の危険等を理由として1977年に承認取消となった。

日本の医薬品行政ではこのアメリカの情報は生かされず、ウイルスを含む可能性があるフィブリノゲン製剤は使われ続けた。また製剤の有効性、危険性についての調査はなかなか進まず、1987年になって非加熱製剤はメーカーにより自主回収され、加熱製剤が承認、販売されたが、加熱処理はC型肝炎ウイルスには有効ではなかった。

その後、1994年にウイルス不活性化処理を導入し、1998年に適応症を先天性フィブリノゲン血症に限定するまで、厚生省(現厚生労働省)の対応の遅れにより、C型肝炎患者は増加の一途をたどった。その間、投与患者数は推定29万人と言われる。

2007年12月、福田首相(当時)がC型肝炎訴訟原告団に謝罪。2008年1月、「C型肝炎感染被害者救済法」が成立した。

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Vol.10:
iPS細胞の特許めぐる争い決着/未承認の幹細胞治療「安易に受診しないで」/幹細胞/ES細胞とiPS細胞/体性幹細胞
Vol.09:
B型肝炎訴訟和解へ/B型肝炎とは/訴訟の論点/B型とC型/フィブリノゲン製剤とC型肝炎
Vol.08:
イレッサ副作用訴訟和解勧告/イレッサとは/間質性肺炎/分子標的治療薬/分子標的治療薬いろいろ
Vol.07:
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島根で高病原性鳥インフルエンザ/インフルエンザのABC/HとN/ヒトに感染するA型インフルエンザ/鳥インフルエンザのヒトへの感染