現役東大生理Ⅲブログ

東大生TMNブログ~受験生活編Vol.9~ 2011年2月

受験生活編|現役東大生理Ⅲブログ

■ 計画

二次試験で力を出し切る

■ 使用した教材

過去問(2周目)

単語帳等

まとめノート一式

センター試験が終わってから二次試験までの間の期間は、センター試験後の、いわゆる燃え尽き症候群や、間近に迫った二次試験への焦りから、どうにも勉強が手につかずに宙ぶらりんな気持ちになってしまいがちです。だからこそはっきりとした目標を設定し、一日一日をその目標のもとで着実に過ごすことが重要です。個人的に、この1カ月の使い方にはこだわったつもりなので、繰り返すようですがモデルとして、参考にしてみてください。

センター試験が終わった段階で、力を出し切りさえすれば(=解けるはずの問題をミスで落とすことさえなければ)280~300点の間に点数が収まり、合格点(僕の年は、280~290点あたりにボーダーが来そうな傾向でした)に届くだろうという自信がありました。模試の結果を鵜呑みにするのはよくありませんが、秋の東大プレやセンター後に受けた東進の東大模試でそのあたりの点数が出ましたし、過去問やそれと同等の難易度の問題を解いていても正答率が以前に比べてかなり上がってきていたからです。ただし逆に、どんなに力を出し切っても300点台の点数を取ることもないだろうという、自信というと変ですが、憶測もありました。こんなの解けないよ、という問題も相変わらずたくさん存在していたからです。定員の100人に対して、トップの50人くらいはどうあっても合格するような、圧倒的な点数を取る人で、のこりの50人はボーダーライン周辺に密集した人の中から当日上手くいった人が滑り込む、みたいなのがそもそもの僕の理3受験に対するイメージだったので、つまるところ滑り込めるか込めないかの勝負だと踏んでいました。僅かでもいいから、いかにして合格点を超えるかが課題だったわけです。

さて、センター後の段階から二次試験に臨むにあたって、極端に言ってしまえば二つの戦略がありました。

① より難しい問題を解けるようになる。

② ミスを減らす。

どちらも目標が合格点をちょっとでも超えることであるのは変わりません。この2つをバランスよく実行するのが一番確実な方法であるに決まっていますし、時間がある段階ではそうするべきです。しかし、ここでは1ヵ月しかありません。そこで、この最後の1カ月、僕は②に専念しました。というのも、「受験が終わった後に後悔しない」というのを目標というか、根本のテーマとして置いていたからです。力を出し切りさえすれば、たとえ不合格だったとしても、それは自分の能力不足だとして諦めもつくと思いました。裏返していうと、ミスで落ちるほど悔いの残ることもないと思ったのです。

さて、その具体的な取り組みですが、おおまかには以下にあげたかんじです。

  1. 1.細かい知識を確実に網羅する
  2. 2.問題を解く過程でしがちなミスを可能な限り把握する
  3. 3.問題を解く際、どんな精神状態だと力が出せるのかを把握する
  4. 4.試験中に起こりうるアクシデントを可能な限り想定する
  5. 5.生活リズムを整え、体調を万全にする

どれも大切だと思うので、一つずつ詳細を説明します。

1.細かい知識を確実に網羅する

1は二次試験の知識問題を確実に取ることを狙いにしています。ミスが出ると点数にならない上、時間も消費する計算問題と違って、知ってさえいれば一瞬で点数に直結する知識問題は落とせません。さらに、単純な知識問題ではなくともその前提として知識が要求される問題も多く、これに対応する意図もあります。ここでいう細かい知識として具体的に挙げられるのは、単語、イディオム、物質の性質(液性、色・・)、化学方程式などですが、特に重要なのは紛らわしい二つの知識の区別をはっきりさせておくことです。たとえば、con-から始まる多くの単語のそれぞれの意味や、no more than、not more than、no less than、not less thanの違い、鉄(Ⅱ)イオンと鉄(Ⅲ)イオンのそれぞれの色など、似た知識のそれぞれを確実に押さえるということです。これによって実際の試験場での「あれ、どっちだったっけ!?」や、それに起因する焦りを防ぐことが出来ます。

2.問題を解く過程でしがちなミスを可能な限り把握する

2の目的は言うまでもなくミスを減らすことなのですが、無知の知という言葉もあるように、自分がどういうミスをわからない状態が一番怖いのです。自分のしうるミス(符号、スペル、AとBを逆にとる、問題文の読み違え、代入し忘れ・・・)をあらかじめ把握しておけば、そこに特に注意を向けて、ミスを防ぐことが出来ます。ここで重要なのは実際の試験中にこのミス一覧表を思い浮かべられるということで、特に当たっているかが不安な問題について、この一覧をしらみつぶし的に調べることで、正答率をかなり上げることができます。

3.問題を解く際、どんな精神状態だと力が出せるのかを把握する

3ですが、焦っていると簡単な問題も解けなくなってしまうことからもわかるように、試験中の精神状態というのは大切です。これは何がベストなのかが人によって違ってくる部分だと思うのですが、僕の話をさせてもらえば、それまでの模試などの結果を見てみると、いい結果が出た時は例外なく直前に何かしらの失敗や挫折が存在していました。いわば、「ダメ元」で解いているときが一番点数になっていたのです。どうせ解けない、と思っていることでいざ解けなかったときの焦りがなくなり、解けて当然という驕りがないことから、見直しも丁寧にするようになったからだと思います。ならばこの精神状態を本番でも再現するのが適当だろう、と考えたわけです。

4.試験中に起こりうるアクシデントを可能な限り想定する

4も焦り、パニックに陥るのを防ぐのが一番の目的です。不測の事態に陥るから混乱するのであって、予測さえしていれば大抵のことは「やっぱり」で受け流せます。もし、初日の国語で大失敗したら、それなら他の科目でちょっとずつ多くとればいい、みたいな当然の解答をあらかじめ用意しておくのです。対策できることについては対策するようにし、たとえば暖房の効きすぎで頭がぼーっとした状態で問題を解いたり、聞こえにくいの小さな音量でリスニングをするのも、一つの受験対策だと思います。

5.生活リズムを整え、体調を万全にする

5は何処でも言われていることですが、やはり1~4みたいな取り組みが意味を持ってくるのも、それは問題を解く自分の体調が万全だからです。熱を出して受験、そして不合格なんて絶対に後悔します。食事、睡眠、運動と、基本中の基本なのですが、直前期で焦っている時期だからこそそこをないがしろにしないようにしたいです。あと、蛇足のようですが、僕は直前期に歌詞のある音楽は聞かないようにしていました。問題を解いている途中、特に現代文をよんでいる最中なんかに、頭の中に歌詞が流れていつまでもリピートしていたら、集中できるはずがありません。意味があったかは謎ですが、実際試験中に脳内音楽が流れることもありませんでしたし、これも後悔したくなかったが為の取り組みではあります。

僕の最後の1カ月はこんな感じで過ぎていきました。ミス、精神状態を意識して過去問を解き、単語帳・まとめノートを開いて曖昧な知識をまとめなおし、ときどき初見の問題を解いて、一日30分程度はジョギングし、夜は7時間くらい寝る、みたいな生活です。受験期のなかで一番ゆったりしていたのが直前期だったと思います。

直前期にゆったりする時期、コンディショニングの時期を持ってくるというのは受験期のはじめから考えていて、それを織り込んだ上で計画を立てていました。学校に行きながら上に書いたような生活をすることはできないので(僕の高校は二次試験の数日前まで授業日でした)、前もって担任の先生と面談をして、直前期は学校に行かないということにもある程度の理解を示していただいてもいました。とにかく、自分で納得した上で二次試験に臨みたかったのです。そのために、自分が信じた方法論にひたすら従った生活を送りたかったのです。