現役東大生理Ⅲブログ

東大生TMNブログ~大学生活編Vol.65~ 2015年1月

大学生活編|現役東大生理Ⅲブログ

あけましておめでとうございます。いよいよ医学部も6年、最終学年になるということで、気をひきしめて臨みたいと思っています。

今月いっぱいは島にいます。1、2、3月は自分でアポイントさえ取ればどんな施設での実習も認められるという素晴らしい時期で、うち2ヶ月が必修なのですが、同級生の中にはそれこそハーバードだったり、海外に行く人も少なくありません。僕は1月を長崎県の島の病院で、2月を興味のある研究室でお世話になることにしました。臨床と研究を一月ずつ、そうして3月はオフ、の算段です。

地域医療には興味があって、そのため夏の公衆衛生学実習では群馬の山奥を訪れたりもしたのですが、というのも医療全体としての枠組を知りたいと思ったからです。大学病院だけ、都市だけで医療が行われているはずがなく、そこを想像のままぼんやりとさせておくのを気持ち悪く感じました。

実習先は島の拠点病院で、外来のみの診療所から入院患者を引き受ける一方、重症の場合はヘリで本土に移送する立場にあります。とにかく忙しいというのが第一印象で、30分で4人のはずの外来枠に20人が詰め込まれ、入院患者全員を扱うカンファレンスは日をまたがないのが目標です。医局には夜遅くでも朝早くでも先生がいて、誰かしらソファで寝ています。それでも医療は需要過多でベッドが足りず、入院待ちがつかえています。

初めての体験が続いていますが、特に専門性について思うことがあります。大学での実習でも指導医の先生に対して凄いと思うことばかりですが、それは知識の深さ細かさにまつわることがほとんどでした。島ではかえって広さです。あちらとおもえばこちら、そんなことまで?と一人の中に医者が何人も入っているかのようで、実際そうでないと成り立たないのです。もちろん各先生ごとに専門はあって、学会で発表したりもしているのですが、その専門に偏らないよう意識的です。それというのも自分がそこを離れたとき、地域の医療の水準が急落しないように、と先生はしんみりと語りました。

やりたいことをやらせていただける、贅沢な立場に感謝して、それに甘えることなく精進しなければ、と思っています。