現役東大生理Ⅲブログ

東大生TMNブログ~大学生活編Vol.57~ 2014年5月

大学生活編|現役東大生理Ⅲブログ

GWは西の方に足を伸ばしてみたのですが、とにかく阪急がかっこいい。車体の茶色はもちろん座席の抹茶も引締まっていて、喫茶店だったら毎日通いたい風情です。初体験だった神戸は修学旅行生を掻き分けて歩く有様で疲労困憊、チラシを見つけた灘の横尾忠則現代美術館に落ち着きました。ヴィヴィッドなポスターで有名な横尾忠則ですが、僕と同じ誕生日で、勝手に親しみ感じちゃいます。加えてヘレン・ケラー、ラウル・ゴンザレス、優香、ブラマヨ吉田……団体戦でいいとこいけそうな布陣です。

さて、2週間刻みで各科を巡っている病院実習、どの科も最後は口頭諮問を行います。期間の始めに割り当てられた患者さんについて要約を作り、簡単なプレゼンを行い、そこに突っこまれる形で基礎知識が身についているか確認されるのですが、試験どうこうを抜きにして勉強になります。やっぱり医学部で勉強する範囲は広く、○○分類やら○○基準やら○○徴候やら、だいたい○○には外国人の名前が入るのですが、個々の記憶もおぼつきません。諮問の突っこみに雰囲気似た感じで全く頓珍漢な単語を答えて赤面するのもしょっちゅうです。そんな学生(僕)と違って先生には知識が、それも体系化されて入っています。だからある質問に続いてこちらには思いもよらない別の質問が飛んできて、そうやって両者に関連があることを教えてくれるのです。知識は全体に網がかかって初めて使い物になるわけで、こんなにありがたいことってありません。

ところで患者さんの要約は「22歳男性、呼吸困難を主訴として精査加療目的に入院」と始まって現病歴に入り、既往歴やら家族歴やら生活歴やらから入院時現症・検査を経由して入院中の経過に至ります。網羅的な情報の記載、というのが一見したところなのですが、結局重要なのはストーリー。「何年前に発症してこういう経過を辿ってこういう治療をされてきたこういう病気の患者さんに、今回入院ではこういう検査をしてこういう評価をしてこういう治療を行って効果はこうだった」みたいに一本線を通す、それを必要十分な簡潔さで伝えるのがプレゼンなのだと教えられました。

ストーリー、なんて聞くとシナリオライター気分で、楽しくなっちゃいます。