現役東大生理Ⅲブログ

東大生TMNブログ~大学生活編Vol.49~ 2013年9月

大学生活編|現役東大生理Ⅲブログ

2020年の東京五輪にはちょっと心踊らないではいられず、7年後を想像しては駆け出しのぺえぺえの自分にがっかりし、7年前を回想しては中学生だった事実に驚きます。思えば遠くにきた感じですが、どうせなので生でしかできないこと、すでに優勝を決めて記録更新だけがかかる最後の跳躍を煽りたてる手拍子とか、やってみたいと思っています。

学部のカリキュラムはほんとうに多彩だと思うのがこの頃で、ルーチンワーク的な講義(内科、外科etc)以外にも色々な体験が準備されています。ネイティブの先生と行う医学英語、研究室に配属されるフリークォーター、民間の施設で行う介護実習、付属病院で各科を巡る診断学実習などなど。今月からは新しいプログラムも始まって、週1で今年いっぱい、題するに「PBLチュートリアル教育」といいます。

PBLはproblem based learningの略で、10人弱の生徒と1人のチューターを合わせた小グループで行われ、自ら課題を探究し問題を解決する能力の育成を目的とした学習のやり方です。課題のディスカッション→自己学習→発表をサイクルとする主体性は、講義の受動性と好対照。1969年にカナダのマックマスター大学で始まり(講義は全廃!)、1985年にはハーバード大学が採用、東大をはじめ日本の大学の多くでも行われています。大学によっては講義で教わるような医学知識を扱うようですが、今回僕たちが与えられる課題はMedical Humanityにまつわるもの、1対1の答えが見つかることはありません。

ひとつめの課題は脳死。短めのスクリプトを読んでから疑問点を皆で列挙、それをいくつか広いくくりにまとめてから、それぞれ勉強してくる担当者を割りふります。課題を共有しても切り口の入れ方はさまざまで、価値観の違いがちらつきます。医学的な可能性、検死をはじめとする司法との境界線、残される家族のサポート……僕は歴史的な経緯を持ち帰ったのですが、調べてみれば事件ありゴシップあり、しかもその全体が歴史とも言えないような、現在進行形の話であることに驚かされました。確かに講義とは違います。

勉強を勉強しているようで、さながらメタリストです。