現役東大生理Ⅲブログ

東大生TMNブログ~大学生活編Vol.48~ 2013年8月

大学生活編|現役東大生理Ⅲブログ

何某ゆかりの○○を訪ねて、みたいなイベントにずっと憧れていたのですが、かといって適当な何某が思いつくわけでもなく、概念だけが肥大して我慢できなくなりました。そうやって何くそで、帰省中に面と向かった父の小学校を行き先に決めました。宮城県は登米郡登米町、仙台駅発の高速バスに2時間弱。ルーツを探る旅、とこれまたそれっぽく、しかもその根は僕まで伸びてしつこいですから、なかなかおもしろい予感です

もともとその小学校が御洒落建築だということは知っていて、というのもケータイのCMのロケ地に使われていた数年前、何回でも自慢話を繰り出す父に苛々しながらも、やっぱり羨まないではいられないからなのでした。線対称の木造二階は白黒のコントラストに締まっていて、たとえば「大正ロマン」のイメージそのもの、増築でツギハギだらけな僕の鉄筋コンクリートとは比べるのも失礼。今では教育資料館として国の重要文化財とされている小学校は、なまで見たなら一層格好よく、机の天板が外れる収納ギミックや歴代校長の写真一覧まで、なかみも相当にいかしているのでした。

校舎写真

資料館の裏の登米高校、を囲う竹山、に喰いこむ能舞台。サントリー美術館や根津美術館を手がけた建築家・隈研吾の作品で、日本建築学会賞を受けています。能とはやや唐突にも思えますが、登米では伊達正宗以来の伝統で、現在でも登米謡曲会による「登米薪能」の上演が春と秋に行われます。とにかく静かな土地なので、さらさらと風にゆすれる笹の音が心地よく、折よくなのか地震に遭遇すれば唸るような地鳴り。

他にも博物館に警察資料館に県庁記念館に……文化です。

さて登米郡登米町、トメぐんトヨマちょうと読みます。トヨマが古来の地名で、トメは廃藩置県の役人が読み違えた名残で、単純に重なった漢字が包んでいる歴史なんてロマンそのもの。自分ではトメとしか言及しない父のおかげで、トヨマへ良い旅行になりました。

いいかげんな父の描いた地図のおかげで、赤の他人の平屋にしみじみしたのもまた一興。