現役東大生理Ⅲブログ

東大生TMNブログ~大学生活編Vol.41~ 2013年1月

大学生活編|現役東大生理Ⅲブログ

あけましておめでとうございます。正月気分も大雪に埋まってしまい、もう来年みたいな心地です。いかにも重そうな巳年ですが、一うねり一くねり、進んでいきたいものです。

大学では年明けからフリークォーター、つまるところの研究室体験をしています。内容は人によって様々で、基礎なり臨床なり、ひと月だったりふた月だったり。僕は二月の頭まで、基礎の教室に混ざります。精神疾患にかかわる遺伝子変異を調べている所なのですが、実験室で検体を処理する人、パソコンでDNA配列を解析する人、本棚にはビビッドな学術誌、週に一度は論文の講読会が開かれ、白黒虹色の学問的な毎日です。

年の近い先輩が世話をしてくださり、その実験を横でなぞる時間がほとんど、道具の使い方から教わりなおし、学生実習で身についた自己流のいいかげんさがわかりました。先輩は特別に処理されたDNAを増やす実験をしていますが、僅かでも異物が入るとうまくいきません。少量のDNAを何億倍にも増やせる方法で、異物も同時に膨れ上がってしまいます。だからこそ精密な作業が欠かせません。

けれども、いくら気をつけても失敗ばかり、汚染が消えないのです。あれがいけないこれがいけないと原因を探り、試薬を取り替え道具を洗い、部屋中を掃除してもうまくいきません。「駄目な時はほんとうに駄目」「俺は二ヶ月泥沼だった」「祈るしかない」などの助言に気が沈みます。二人で疑心暗鬼に陥り、機械の不具合や新品の初期不良を考える始末。ようやく上手い結果が得られたのが昨日のことで、開始からは二週間が経っていました。

ということで残り半分、すでにやりきった感がないでもないですが、蛇足とならないように頑張るつもりです。