現役東大生理Ⅲブログ

東大生TMNブログ~大学生活編Vol.39~ 2012年11月

大学生活編|現役東大生理Ⅲブログ

生理学のテストがあったのですが、3時間半の試験時間に15枚の解答用紙とくれば、腱鞘炎も甚だしい。11月は11日、これはもう春はあけぼのくらいのものですが、あなたもわたしもグロッキー、とんだ有様になりました。

医学部のカリキュラムは、講義→実習→試験をワンセット、科目ごと集中して行うのがほとんどです。せんごろの薬理学実習では、その最後に発表会が開かれたのですが、これはすごいものでした。「発表会の準備は各班の代表者が行う」なんて案内があれば、だいたいラボに出入りしている人が選ばれます。だから発表の質が高い。それ以上に質疑応答の質が高い。意地悪な教員のいやらしい問と、知識に基づく仮説、実験プランがぶつかります。それは闘いでした。武器は知でした。どの着眼点も、僕に無いもの、できないものでした。厳密で明快な思考様式に感服し、それを盗みたいと思いました。

図書館の入口にはヒポクラテスの胸像があり、大きさも加減がよくて好きです。それでも古代ギリシア、悠久を感じずにはいられなかったので、氏の四体液説から始まった循環の講義には驚きました。ガレノス、ハーベー、マルピギ… 科学の進歩と並行に、空気の管を血が満たし、動脈と静脈は毛細血管で結ばれます。歴史は思考様式の見本市であり、新しい思考にヒントを与えるものなのでした。たぶん教授自身が、そうやってきたのだと思います。

最近は教室の研究者を観察するようになって、以前より大学が面白くなりました。いい、いい月になりそうです。