現役東大生理Ⅲブログ

東大生TMNブログ~大学生活編Vol.37~ 2012年9月

大学生活編|現役東大生理Ⅲブログ

暑々にも飽き飽きな今日このごろ、まさかの9月ですが、あいかわらず学校では生理学を教わっています。生の理(ことわり)と書くだけあって、つまりは生体活動のしくみを明らかにする学問です。似たことばに生化学がありますが、これは分子のレベルからしくみを捉える点で組織・臓器のレベルから捉える生理学と異なります。せっかくひいひい勉強したわけですから、いくつか例を挙げながら内容を紹介してみたいと思います。

食欲は、レプチン。食欲を抑えるホルモンとして有名ですが、何がすごいか、脂肪細胞から分泌されるからすごいのです。それまでホルモンは下垂体とか甲状腺とか副腎とか膵臓とかの内分泌臓器からしか出てこないと思われていた、それを覆してしまったからすごいのです。現在では心臓やら消化管やら骨やら、逆にホルモンを作っていない所のほうが少ないのではないかという始末。

運動するとドキドキします。心臓が鼓動します。左があって右があって心房があって心室があって、結局のところ血液は全身→右心房→右心室→肺→左心房→左心室→全身と巡っていきます。心筋の収縮は電気的な興奮によるものですが、やっぱり電気は速い。ぱっと来てあっと去っていく。リズムに則った興奮は心房で自律的に生まれては伝わっていくのですが、けれども道すがら、心室との境界で力を抜いてしまいます。なかだるみ、五月病かもしれません。心室に入ればまた気を引き締める。だから心房と心室はずれて縮みます。入口たる心房と出口たる心室が同時に収縮してしまえばどうなるか、混沌としてしまう、そこのところがうまく調節されているのです。

脳画像

読書のたびに頭が痛くなるのは僕だけではないはず。そしておそらく、側頭部が疼くはず。文字の読み書き中枢がそこにあるからで、図(横から見たところ、左が前)の赤い部分になります。角回とか縁上回とかいうのですが、ここが傷つくと単語やセンテンス、アルファベットやひらがなを使う能力が失われてしまいます。

芸術は……ちょっと科学の範疇を超えている気もします。

秋がまちどおしいです。