現役東大生理Ⅲブログ

東大生TMNブログ~大学生活編Vol.27~ 2011年12月

大学生活編|現役東大生理Ⅲブログ

自分の生活についてばかり話しているのもどうかと思いましたので、今回は視点を変えて、この文章を読んでいるであろう受験生の方々にとって、いわゆる“直前期”にさしかかろうとしているこの時期、有効に思えるアドバイスを、もちろん根拠は僕の経験にしか求められないものにすぎないのですが、並べてみたいと思います。

(1)「点数を伸ばす勉強」だけでなく「ミスを減らす勉強」にも目を向ける

これが今回の文章の中で一番伝えたいことで、おそらく最も実践的です。僕自身、この指摘を雑誌の合格体験記で読んだ時には目からウロコでした。普段の勉強、つまり問題集や参考書をこなすことは、自分が取ることのできる点数の絶対値を上げるための勉強です。より難しいテキストに取り組むことで、それまでは解けなかった、より難しい問題を解けるようになります。もちろんこの「点数を伸ばす勉強」は必要不可欠です。しかし、「点数を伸ばす勉強」がある程度の段階に達したはず、つまりそれなりの量のテキストをこなしてきたはずなのに、模試で結果が出ない、あるいは良い時と悪い時の差が大きい、波が大きい。そんな人が自分の答案を見返して見ると、驚くほど“解けるはずの問題”で点数を落としていることに気がつくはずです。これが僕の言う「ミス」です。いわゆるケアレスミスとも言いかえられるかもしれません。僕が言いたいのは、せっかく勉強した分が十分に得点につながらないのはもったいない、“解けるはずの問題”は確実に取りましょう、ということなのです。より難しい問題を解けるようになることで得られる10点も、簡単なミスを防ぐことで得られる10点も、おなじ10点なのです。

(2) (1)の具体的な実践として、「ミスのデータベース」をつくる

では、ミスを減らすために具体的にどうするべきか。一番手っ取り早いのが「ミスのデータベース」を作ることです。過去の模試の答案をまとまった量持ちだしてきて、見直してみると、“解けるはずの問題”で同じような間違い方をしているのが見つかるはずです。数学なら計算ミス、符号違い、約分出来ないのに約分する…、英語ならスペルミス、時制の違い、三単現のs…、国語なら「~でないもの」の読み落とし…、などなど。こうした、“自分のしがちなミス”をあらかじめ把握し、データベース化しておくことで、同じような問題を解く際、少なくとも、気をつけるようになります。見直しにも優先順位をつけることができます。「無知の知」という言葉があって、知らないことを知らないのが一番恐ろしいのであって、知らないことを知っているのはそれよりもずっといいという意味です。自分のミスの傾向、すなわち自分の弱点を把握することが、それを克服する最良の第一歩です。

(3)この時期だからこそ、基礎を大切にする

もうひとつ、①の具体的な実践として、基礎、つまり教科書レベルの知識が本当に身についているかどうか、それを再確認することを勧めます。受験が近づくにつれて、焦りも生まれ、どうしても勉強のベクトルは上へ上へ、「点数を伸ばす勉強」に向かいがちです。しかしながら、難しい問題をこなしているにも関わらず、案外基本的な問題が解けなかったりするものです。それは、基本的な考え方を応用して難しい問題に取り組んでいるのではなく、難しい問題をパターン化して、つまり解き方を覚えて、(場当たり的に)解けるようになっているにすぎないからです。勉強については、「大は小をかねる」とは言い切れません。直前期ちょっと前、の今だからこそ、一度足元に目を向けてもいいのではないでしょうか。そして、しっかりとした足こそが、はっきりとした理解をもたらしてくれるものです。

(4)もしも不合格だったら…と想像する

受験勉強は大変です。疲れます。だからこそ、動機づけ、モチベーションの維持が大切です。僕の場合、いかにモチベーションを維持していたかと言えば、「不合格だった時に後悔するだろう」、これにつきます。やれることを全てやった上で不合格だったのなら、自分の能力不足ということで納得もいきます。しかし、そうでない場合、後悔してもしきれないのではないでしょうか。あの時やっておけばよかった…、そう思い起こされる“あの時”がまさに“いま”なのです。

あまりに個人的すぎるでしょうか。少しでも勉強のヒントになれば、かすりでもするようであれば、それ以上に嬉しいことはありません。